[七十二候]雉始雊(きじはじめてなく)
七十二候は小寒の末候「雉始雊(きじはじめてなく)」となりました。
雉のオスがメスを求めて鳴き始める頃という意味ですが、実際には雉の繁殖シーズンは3月から7月ともう少し後にです。
早春の発情期にオスは草むらなどで小高い土の上にあがり「ケーン、ケーン」と甲高い声で鳴くとともに「ドドドドッ」とドラムロールのような羽音を立てながら羽ばたいたりします。
昔はこの鳴き声などは父親が子供や妻に対して自分の居場所を知らせる音として考えていましたが、実のところ繁殖期のオスは縄張り意識が非常に強く単に他のオスから縄張りを守るための恣意行為だと最近では解釈されています。